地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
施工可能な場所 | |
草方格は、基本的に砂丘のどこでも作ることは可能です。しかし、草方格をつくると砂の移動はほぼ止まってしまうため、作ったときの地形そのままの状態で固定されてしまうことになります。それでは結果的にいくつもの丘ができてしまうことになってしまいます。 作業を効率的に、そしてその後の土地利用も考え、私たちは施工場所を決めて行っています。クブチ砂漠は北西の強い季節風が吹きます。これにより、砂丘は図のようなかたちとなります。また地中の水分も均一ではなく、西斜面が高く、東斜面が低いといった特徴をもっています。これは西斜面の乾いた砂が常に飛ばされ、東斜面に落ちるためです。 私たちは、この風と地中水分の関係を考慮し、砂丘全面を施工するのに比べ30%程度の労力で緑化できる方法を考えました。まず、地下水が低い「A」には施工しません。また、砂丘頂上付近は地下水もあまりなく、そのままのかたちで固定してもその後の利用価値が下がるため「D」には施工しません。残りの「B」から「C」にかけてだけ施工します。この部分の砂だけを治めると、固定していない上部は季節風により飛ばされ、東側のくぼ地に落ちていきます。2年もたつと、ほぼ平坦な土地が出来上がります。 |
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①施工場所に線を引き、牧草などの種子を播く | |
作業は、まずはじめに施工場所である西斜面下半分に、1~1,5m間隔で線を引いていきます。その線上へ牧草の種子(私たちは通常マメ科の牧草であるサダワン・ヤンツァイ・ニンティアオなどを用いる)を播きます。種子は貴重なため、少量を均等に播きます。 |
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②線の上に枯れ草(麦わら)を並べる | |
種子を播いた線の上に、向きをそろえた枯れ草(麦わら)を線と直角になるように薄く並べていきます。このとき厚く並べてしまうと、スコップで地面に差すことができなくなります(資材も無駄になる)。地面が見えるか見えないか程度に並べます。 | |
③枯れ草をスコップなどで地面に差す | |
ある程度並べ終わったら、麦わらの中心(線の真上で線と平行)にスコップを当て、麦わらが切れないように地面にしっかり差し込みます(麦わらは地面にV字に刺さることになります)。この時、牧草の種子も同時に地中に入っていきます。 | |
④同じように縦列もつくる | |
横のラインがすべて完成したら、②~④の方法で縦の方向にもつくります。こうして砂丘上に麦わらの碁盤の目が完成します。低木類を植栽するときは、この碁盤の目の中に植栽していきます。低木類を植栽する際は、牧草の種は播かないほうが水の取り合いにならずにすみます。牧草は、雨が降れば10日で発芽し、サダワンであれば3年で1m以上の背丈になり花を咲かせ種子をつけます。 種子は季節風により東側に落ち、そこからまた発芽します。このサイクルが出来上がれば、自然の力により緑が広がっていくことになります。 ポプラなどの高木は、一番上の図の「B」に植栽します。ここは砂丘上部の砂が飛ばされてくる場所です。砂がかぶることで地中水分が上昇し、高木の成長を促進します。 |