地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
私たちは様々な企業と共同で事業を行っています。CSR(企業の社会的責任)活動、環境保護活動の提案やアドバイス、環境保護事業に用いられる製品の開発や実証試験など、その形態も様々です。
ここではその中でも長年お付き合いのある東レ株式会社との事業についてご紹介いたします。東レ株式会社は、トウモロコシなどを原料とするポリ乳酸と呼ばれるプラスチックを開発しました。ポリ乳酸は植物由来で環境にやさしく、微生物などにより自然分解されます。現在、ポリ乳酸製品は家電や自動車の内装、梱包材など多くの製品に用いられています。東レ株式会社はポリ乳酸の新しい可能性として、砂漠緑化資材としても開発を進めています。私たちも流動砂丘を緑化するうえで、必ずと言えるほど造成している草方格の資材としての利用です。私たちの現場での経験をもとに、実用化に向けた試験を共に行わせていただいています。また、より実用的にするために、製品の改良も提案させていただいています。まだ一般に公開できない開発中の製品もありますので、事業の一部分だけの紹介とさせていただきます。なお、本事業で開発されている製品並びに施工方法は、東レ株式会社により特許を取得しております。
実際に砂漠に製品を持ち込んで試験 | |
東レはサンドチューブと呼ばれる方法で草方格の造成を試みています。現在、中国の各地で試験を行っているほか、アフリカなどでは実用化に向けた動きも出始めています。私たちはクブチ砂漠の活動地で、現場目線で実用化に向けた試験、そして開発をさせていただいております。 | |
流動砂丘で行っている草方格の試験 | |
クブチ砂漠は人為的に流動化した砂丘の中でも、緑化する難易度が高い場所です。この場所で効果が実証できれば、ほとんどの砂漠で利用することが可能です。草方格は砂の移動を抑制する技術です。今までは麦わらなど枯れ草で施工していましたが、ポリ乳酸でつくられたチューブ状の製品に砂を詰めることで、同じ効果を得られるか試験しています。 | |
新しく提案させていただいた方法も試験 | |
私たちはより実践で活用できるよう、新しい資材の形態や方法もご提案させていただいております。この方法はサンドチューブと共に、東レ株式会社が特許を取得していますが、現在まさに実用化に向けた試験の最中であるため詳細はご紹介できません。 | |
緑化に向けた試験も行う | |
サンドチューブなどを用いて草方格を施工し、そこを緑化する試験も重ねています。また、より効率的に緑化ができるよう、その方法も改良を重ねています。 | |
驚くべき効果も | |
ポリ乳酸の製品による砂防効果は驚くべきものでした。草方格を施工されたことのある方であれば、左の写真の凄さがおわかりになるかと思います。草方格を施工した場所と右側は、同じ高さでした。それが1年後、施工部分は完全に砂の移動が止まっているのに比べ、施工されていない右側は1m以上も砂がえぐられてしまいました。ここまでの効果は、麦わらなどで造成した草方格でも見たことがありません。 まだまだ耐久性や施工方法など確立されていないため、今後も試験を続ける予定ですが、実用化される日は近いと思っています。施工も非常に簡単で、資材の運搬も容易です。今後この方法が、流動砂丘砂防工事のスタンダードとなる日が来るかもしれません。 |