プロジェクトパートナーの募集

 地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
 みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。

地球緑化クラブ~「5つ」の約束~

  • 1. 地球緑化クラブは非営利団体です。
  • 2. 現場をいちばんに考えます。
  • 3. 現地の人との関係を大切にします。
  • 4. 持続可能な活動を目指します。
  • 5. 技術向上を常に心がけます。

その3 クブチ砂漠活動地の現在と今後の計画

 クブチ砂漠の活動地では、現在も様々な活動を行っています。緑も広がり自然の力で更新・拡大を順調に続けていることから、主体は植栽事業ではなく砂漠を緑化するための研究、開発、そして現地の人々自らが活動を継続できるよう自立化に向けた取り組みへと移行しつつあります。また、砂漠化と緑化の現状を多くの方々に知っていただくために、砂漠緑化体験ツアーも実施しています。

 今後も植林活動を含めたこれらの活動は継続しつつ、新たな課題へと取り組みたいと考えています。そのひとつが黄砂とPM2.5の問題です。クブチ砂漠北東部に位置する包頭(パオトウ)市で大量に発生しているPM2.5による被害は大変深刻なものです。クブチ砂漠一帯で発生した黄砂はPM2.5を吸着し、フフホト、北京、そして日本に降り注いでいます。もちろん私たちにはPM2.5の発生を抑制させる技術はありません。しかし、PM2.5を広範囲に拡散させる媒体である黄砂を抑制する技術は持っています。この課題については、今後も鳥取大学と共に取り組みたいと考えています。

 活動の自立化に向けた取り組みも数々行っています。私たちは緑化活動を通じた産業を現地に定着させることで、自立化は実現すると考えています。流動砂丘を牧草地に変えることも、もちろん自立化に向けたひとつの取り組みです。さらには牧草が咲かせる花を利用した養蜂、緑化用の苗木の生産なども自立化に向けた取り組みです。養蜂はハチミツを得られるだけではなく、受粉を促進し、牧草の種子をより多く採種することができるようになります。近年、羊柴(ヤンツァイ)などの種子は不足気味で、高値で取り引きされています。種子の自給は当地の緑化を効率化するためには不可欠です。また、販売することで利益を得られるばかりか、他の地域の緑化活動にも貢献することになります。苗木の生産も同様です。現在は基地内の土地を有効的に利用するため、ポプラの苗木を生産しています。この取り組みも、緑化資材の自給と他の地域の緑化活動への貢献へとつながります。もちろん産業としても期待できます。

 このように、クブチ砂漠での活動は、新たなステップに向けて動き出しています。現地の人々の力のみで緑が拡大する日も、そう遠くはないと実感しています。なお、クブチ砂漠をはじめ私たちが取り組んだすべての活動地における収益は、全額現地の人々の収入、または苗木や種子の購入に活用しています。

砂漠緑化体験ツアーの実施
   毎年、3月と8月に砂漠緑化体験ツアーを実施。日本の多くの方々に現地の状況を目にしてもらい、実際に緑化活動を体験してもらっている。
 緑化基地内の苗木畑
   緑化基地内で生産しているポプラの苗木。現地の人々にスタッフが剪定方法などを指導している。
 活動地周辺で行われている養蜂
   植物が増え、夏には多くの花を咲かせるようになったことで、遠方から養蜂家が集まるようになった。ミツバチは受粉の手助けを行うため、緑化にも大変有効だ。
 大学生による調査・研究
   年数回、鳥取大学の学生が教授と共に現地を訪れ、調査・研究を行っている。この取り組みが、黄砂の抑制に結びつくことを期待している。
緑化資材の開発
   東レ株式会社が開発した緑化資材を実用化できるよう、実際に砂漠で試験を行っている。