地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
流動化していない場所では、放牧をしなければ自然回復する | |
砂の移動が起こる前に手を打てば、植生を回復させる方法はあります。「封育」と呼ばれる方法で、柵で土地を囲い家畜の侵入を完全に防ぐ方法です。降水量が300mm以上ある土地では、この方法はとても有効です。 しかし家畜を入れないということは、放牧できないということになります。封育した地域で放牧をしなければ、結局ほかの地で放すことになります。つまり封育だけでは過放牧の問題は解決できないということです。過放牧を防ぐためには積極的に牧草地を増やす、あるいは牧民が職を変えなければなりません。 |
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草が生い茂れば、砂の移動は起こらない | |
しかしながら封育を有効的に活用し、砂漠化した地域(流動砂丘を含む)を牧草地に変える方法はあります。 封育した土地は、地中に根さえあれば徐々に植生が回復します。宿根性の草は、地上部を刈り取っても萌芽更新を繰り返します(一部を除く)。つまり、計画的に刈り取ることができれば、砂漠化にはつながりにくいと言えます。 |
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枯れ草は家畜の飼料や草方格の資材となる | |
秋から冬にかけて草が枯れる時期に地上部を刈り取ります。刈り取った枯れ草は家畜の飼料になるほか、優れた砂防効果を発揮する「草方格」の資材とすることもできます。荒れた土地の一部を封育することで、その地だけではなく流動砂丘も牧草地へと変える事が可能になります。 | |
砂をとめるには草方格が効果的 | |
条件の良い場所では草丈は50cmにもなります。この長さは草方格をつくる際、最も適した長さです。写真は実際に封育した場所で刈り取ったイネ科の草です。100㎡程度の面積で荷台がいっぱいになりました。この量は、草方格200㎡分の資材に匹敵します。1ha封育すれば、毎年2haの流動砂丘が緑化(牧草地化)できる計算になります。 このようなサイクルがうまく回りだせば、現在放牧されているヤギ・ヒツジも過放牧となることなく飼うことができるようになるでしょう。 現地にある貴重な資材を有効活用し、現地の人々の生活に溶け込んだ緑化活動ができれば、無理なく緑地を拡大することが可能です。 |