プロジェクトパートナーの募集

 地球緑化クラブは地球温暖化対策に向けた植林事業、砂漠緑化活動、企業CSR活動などをご提案いたします。事業規模の大小は問いません。企業、団体、個人のみなさまからのご要望に沿えるようなプロジェクトをご用意いたします。
 みなさまのご期待以上の活動ができるよう、経験豊富なスタッフがご対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。

地球緑化クラブ~「5つ」の約束~

  • 1. 地球緑化クラブは非営利団体です。
  • 2. 現場をいちばんに考えます。
  • 3. 現地の人との関係を大切にします。
  • 4. 持続可能な活動を目指します。
  • 5. 技術向上を常に心がけます。

過放牧による砂漠化

 私たちが活動する内モンゴル自治区での砂漠化の第一原因は過放牧であるといわれています。実際、クブチ砂漠周辺へ行くと本当に数多くのヤギ・ヒツジが飼われていることがわります。ここでは過放牧が砂漠化を引き起こしている現状を、写真付きで紹介します。そして過放牧を防ぎ、砂漠を緑に回復させるまでの道のりも紹介いたします。

数多くのヤギ・ヒツジが飼われている
   クブチ砂漠周辺にはヤギやヒツジを飼って生計を立てる牧民が多くいます。以前は家畜の数も多くなく、自然とのバランスを保っていました。しかし、近年その数は急激に増え、激しい砂漠化を引き起こしています。
 禁牧後も放牧は行われている
   そのため、2001年からはヤギ・ヒツジの放牧を禁止する「禁牧」政策がとられています。しかしながら、柵の中だけで飼う事はエサが足りないばかりでなく、ヤギ・ヒツジの健康にも悪いと言われています。そこで牧民たちは、人目につかない夜間や早朝に放牧を行っています。
 ヤギは根までも食い尽くす
   多数のヤギ・ヒツジにより自然の回復力を上回る勢いで草を食べつくされてしまうと、ついにヤギは根までも食べつくしてしまいます。こうなるともとの地盤である砂地がむき出しになり、砂漠化が進行してしまいます。

 近年、ヤギの数が増えたのには理由があります。クブチ砂漠周辺で飼育されているヤギは、ほどんどがカシミヤヤギです。以前に比べ、日本ではカシミヤのセーターが安く購入できるようになりました。これは、安く良質である内モンゴルのカシミヤが増えたからです。
この増加分が自然とのバランスを崩す結果となり、砂漠化を引き起こしています。中国の砂漠化は、日本が深くかかわっていることを、私たちはもっと自覚しなくてはなりません。
 砂の移動が起これば、草地や農地も飲み込む
   砂地がむき出しになれば、風により砂の移動がはじまります。砂はあるきっかけで山となり、流動砂丘となり草地や農地を次々と飲み込んでいきます。ここまでくると自然の力だけでは植生の回復は困難です。こうして砂丘の移動により、砂漠は急激に拡大していくことになります。